張込んで、そろそろ引いても良いかなと思い肩入れ。
あれ・・・案外、手ごたえがない(^^;
前回、書き忘れましたが弓は並寸で分は漆塗りの上からではありますが
矢摺籐のすぐ上で21mm。
弓の正体も気になっていたので握り皮を剥がして握り下をみることにしました。
あれ・・・握りのところだけ塗られていない、というか竹ではなく木だ(^^;
ミズメザクラみたいに見えました。
そう見ての通り、木の単一材の弓でした。
しかし、竹弓の節に対応する位置の籐の下に膨らみもあり
見た目は竹弓に見えます。
漆の剥げた本弭にも通しヒゴのようなものも確認できます。
竹弓に見えるように偽装されていたんでしょうかね(ーー;
新しい握り皮を巻いて後日、慣らしてから的前を引いてみました。
塗り弓で弦の返りは鈍重ではありますが、不思議とそれなりに矢は飛んでくれます。
握りを剥がさなければ、ずっと竹弓だと思っていたかもしれません(^-^;
期待したものとは違いましたが、状態も悪くなく外観が綺麗で、こんな弓も面白いとなぁと思っています。
この時季に塗り弓の話もどうかと思ったのですが
8月に某オークションで購入した千段巻きの塗り弓ついて書きます。
価格もあがらずに思ったよりも安く落札できました。
銘はこの通り判読できませんが
本弭の外竹側に
『大正二年 打越正直作』とありました。
ぴろりさんに伺ったところ
打越正直の塗りではないかと仰いました。
では、弓自体は誰の作なのか気になり
ヒントが隠れてそうな握り下を剥がしてみました。
それについては「塗り弓②」の方で書きますね。
手元に来た時点での
裏反りは28cm程度だったように記憶しています。
畳押しを数回して慎重に様子を見ながら張ってみました。
成りはこんな感じです。
良いんじゃないでしょうか?
この写真は握り皮をかえた後の写真ですけどね。
暫し、様子を見ながら張込み。
続く
(塗り弓②→http://kyudo.ya-gasuri.com/Entry/42/)
mizunoの新製品で『弓道手袋』というものを購入してみました。
『弓道手袋は弓道を初めてされる方を対象に開発された商品です。』
『ユガケをご使用になる前段階の練習用としてお使いください。』
『初心者用の商品です。弓力の目安は9キロまででご使用ください。』
・・・とパッケージに記載されています。
中学校の武道必修化の流れを受けての開発でしょうね。
某KB大学でテストもされていたようです。
価格は2200円でサイズはSS・S・M・Lがあります。
自分が購入したのはLサイズです。
素材は基本的には人工革で多少は伸び縮みします。
おなじサイズでも多少、大きい小さいの差はありました。
実際に引いてみました。
和帽子タイプのカケは今まで引いたことがなかったのですが
なかなか良い具合だと思います(*^-^)
12~32kgのいろいろな弓で引いてみましたが、15kgぐらいなら普通に引ける感じです。
21kgの弓も自分は引けました。
(※あくまで私見ですので、もし試される方は自己責任でお願いします)
チョンガケを買うなら、あと数百円出して弓道手袋を購入しても良いかもしれません。
しかし、試合等では使えないでしょうね。
競技規則には
『行射中は必ずカケを着用する。カケは三つガケ、四つガケ、諸ガケの3種類とする。』とあります。
カケとして認められるかどうかですが・・・。
弓道の競技規則は『若干の長短、約3分の2』などアバウトな表現が多いですね(^^;
そこは弓道界の不文律というものでしょうかね。