クスネの付着汚れを取るためや弓を温めるために日本手ぬぐいで
ゴシゴシと弓を拭かれている方がいらっしゃいますよね?
汚れを取り除くためというのはともかく、
よくよく考えるとわかることなのですが、弓の表面をゴシゴシと拭く
摩擦熱だけで弓の内部まで熱が伝わるわけがありませんよね。
すぐに冷めてしまいます。
自分も少し前まで、本気で信じていたのですが(^_^;
竹弓をむやみやたらに拭いてしまうと、
表面にニスなどが塗ってある弓はともかく
勘十郎弓のように額木と側木にしかニスを塗っていない弓は
竹の油分が飛んでしまい、弓の寿命を縮めてしまいます。
柴田さんも俗っぽいもの惑わされてはいけないとおっしゃいました。
高段位の先生方がおっしゃっていることが必ずしも正しいとは限りません。
次は勘十郎弓の特徴について書こうと思います。
(流派東方不敗さんのブログの二番煎じになりそうですが(^_^;)
4月の中旬に弓を受け取って、慣らしを始めた勘十郎弓ですが、
5月の京都大会でのブースで弓を見せてとおっしゃいました。
それで自分なりに石橋を叩いて叩いて渡らない(渡らないのかよ)ぐらい
慎重に慣らしを行いました。
それで5月3日に京都大会へ見学を兼ねて行きました。
みやこめっせに到着後、まずは勘十郎ブースに弓を置いてから
後輩が席を取ってくれていたので、教士の部を見学。
去年までは範士の部を見学していて人が凄かったのですが(^^;
教士の部は人が少ないわけではないのですが、
比較的、ゆったりと見学出来ました。
教士の部を一通り、見学してから勘十郎ブースへ
弓を見せるのは何というか試験のようで、緊張しましたが
二張とも順調に育ってくれているようで良かったです(*^.^*)
途中、後輩たちと昼食を食べに行ったりしましたが
基本的にブースに入り浸っていました。
それで置いてあった50kgの竹弓を肩入れさせて頂きました。
やはり、カーボン弓と竹弓は別の道具ですσ(^_^;
正直な感想、思ったほどではなかったのですが、
実際、引くとなると全然引けないでしょうね(^^;;
ブース周辺では色々な知り合いの方とお会いできて楽しかったです。
やはり京都大会は良いですね、来年も行きたいです。
一週間後、改めて柴田さんのところへ伺いました。
サティーネの方も弦通りなどしっかりと矯正されていました。
二張の長銘・柴田勘十郎、どちらを選ぶか・・・
柴田さんには『初めての竹弓やから思い入れもあるやろう、二張ともどう?』と
勧められましたが(^_^;
ええ、結果から言うと二張とも買いました。
柴田さんには親身で本当に納得のいく対応をして頂いて、
自分でも納得した結果です。後悔はありません。
実際、今もそれで良かったと思っています。
こうしてシャムガキとサティーネ、
いきなり二張の柴田勘十郎を所有することになったのです。
シャムガキ
サティーネ
ひとまず『柴田勘十郎弓との出会い』完結
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自分の引き方のせいで成りを崩してしまったかもしれない・・・
そんな憂鬱な気分で京都へ。
柴田さんのところへ到着、弓を見せる。
原因はよくわかりませんが、下成りが弱くなってしまっていたようです。
そして何故か、弓力が弱くなっている(-_-;
『力任せに引いて、(胴を)目付か握りで抜いたんかと思った』と柴田さん。
取りあえずは自分のせいではないようで安心しました(^_^;
上成りを矯正して頂き、成りは良くなりました。
しかし、弓力が弱くなってしまいました・・・
柴田さんから先日、選ばなかったもう一張(サティーネの額木)と
交換を提案されましたが、数日しか引いていないとはいえ
この弓(シャムガキの額木)には愛着と思い入れがあるので迷いました。
サティーネの方を矯正して頂くこともあって
一週間、二張とも預けることにしました。
弓力があるサティーネ
最初に選んで愛着のあるシャムガキ
どちらにするか・・・
※サティーネ:赤みを帯びた木
シャムガキ:黒い木(黒檀ほどではない)
通常は桜の木で製作されるようです、自分が注文するときにシャムガキをお願いしました。
続く
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